こんにちは、Hana母乳育児相談の野崎です。
自粛生活も長引く中、どのように過ごされていますか?
私はGW中、庭の草取りや、普段しないような料理に挑戦し、少し満たされた気持ちになりました。
さて今日は「退院した直後の母乳育児に対する不安」についてご紹介します。
退院直後に母乳の不安を抱えて来院されたお母さん
今回は、2人目を出産したばかりで退院されたお母さんが、その当日にケアに来られました。
来られたお母さんにお話を聞くと、「昨日からお乳が張ってきている」とのことでした。
「母乳を赤ちゃんに吸わせると、乳首が痛くて飲んだ後も張りが取れなくて痛みがある。1人目の出産後10日目に乳腺炎になったので、また乳腺炎になるかもしれない…」
と、不安を抱えられておられ、いち早くケアに来られました。
このような不安を状態で病院を退院され、すぐにケアに来られる方もたくさんおられます。
早速、お母さんのお乳に優しく触れてケアをさせて頂きました。
産後4日目にしては、母乳が少し飛ぶくらい出てきて、ケア後は少し母乳の張りが抑えられました。
乳腺炎についても心配されておられましたが、母乳の張りの様子や乳管の状態から、今のところ、部分的なしこりや流れの悪い乳管もないので、母乳の張りは正常な張り方で次第に落ち着き、授乳の時の乳首の痛みも、お母さんがセルフケアをすれば和らいでいくだろうと思いました。
私がお母さまに以下のことをお伝えしました。
- ”お乳”は母乳を出そうとして、いろんな材料を集めてやる気満々になっていますね! 母乳の張りは2,3日続くと思いますが、少しずつ楽になっていきます。
- 授乳の前にお母さんがセルフケアをすることで、授乳時の痛みも減り、赤ちゃんにも飲んでもらいやすくなるので、授乳後は少し楽に感じると思います。
- 授乳後に母乳全体を触れてみて、部分的なしこりや痛みなどがあれば、早めにケアに来てください。
などをお話しました。
ケアの後、お母さんご自身に実際、母乳を触っていただくと
「乳首が柔らかい!!お乳の張りはちょっとあるけど楽になりました。実は昨日、お乳が痛くて夜あまり眠れなかったんです。
今日は安心したので眠れそうです。」
と話してくださいました。
乳首の痛みを抑えることのできる「セルフケア」
今回のお母さんの身体に起こっている状況と変化についてお伝えします。
出産後、お母さんの身体は急速に母乳を作り始め、母乳を出していく準備が進みます。
そのため、産後3~4日ごろからお乳が張り始め、その張りは2、3日ほど続きます。(個人差あり)
母乳が張ってくると、赤ちゃんが吸う乳首が固くなり、赤ちゃんは母乳を吸いにくくなることがあります。
そこで、授乳の前にお母さんが「セルフケア」をすることで、乳首が柔らかくなり、赤ちゃんも母乳を飲みやすくなるので、授乳時の乳首の痛みも楽になっていきます。
赤ちゃんにしっかり母乳を飲んでもらえると、母乳の張りも次第に(約2、3日)でおさまり、母乳の分泌も増えていきます。
お母さんの乳管の数には個人差があります。
もし、母乳が流れにくい乳管がある場合には、赤ちゃんに母乳を飲んでもらっても、乳房にしこりが出来たり、痛くなったりしますので、お早めに助産師等にご相談ください。
※赤ちゃんに母乳を飲んでもらえない時は、「セルフケア」のやり方で搾乳しておきましょう。
お知らせ
私が出産した頃は、病院から退院するのは産後1週間でした。
最近では産後4日で退院という病院が増え、このような不安を抱えて退院されるお母さんが増えてきていると思います。
さらには、今、新型コロナウイルスの蔓延の影響で、ケアに行きたいけど、行くことにも不安があり、なるべくご自分で何とかできないかと考えておられるお母さんも多いと思います。
私が乳房ケアを学んだ「NPO法人BSケア」のサイトで、
母乳について悩んでいるお母さんに向けて、セルフケアのやり方を分かりやすく説明したリーフレットと動画を2020年5月31日まで無料で公開しています。
ぜひ「NPO法人BSケア」の下記HPにアクセスしてみてください。
NPO法人BSケア お母さんのセルフケア※ここでご紹介しているお母さまの事例は、私がケアして判断している部分も含まれています。その中でも、この知識があればお母さまのお役に立てるのではという部分を記載しています。
不安な時や良い方向に行かない場合には、なるべくお早めに助産師にご相談ください。
ちゃんとセルフケアができているのかな?と不安に感じた方は、個別にオンライン・電話・LINEなどで相談に乗りますので、お気軽にご連絡ください💛
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